自分にばかり原因があると思ってすすめていた不妊治療。
タイミングですでに1年以上、そろそろステップアップを試みようと夫と相談。
あまり夫はノリ気ではなかったけど、精液検査をしてくれることになり、結果。
まさかの男性不妊が発覚。
医者の言っていることを受け止めることがまともにできず、混乱しながらも、今はこのことをどう夫に伝えたらいいのだろうという、悩みに直面中。
そんな思いでこちらのページにたどり着いたのであれば、読み進めてみてください。
・男性不妊が原因だった時の夫への伝え方
・原因を伝えたその後の夫への接し方
・男性不妊は不妊治療に全てを委ねるべき?
・夫婦で一緒に取り組める体質改善
男性不妊で告げられた時に直面する悩みに、必要な情報をまとめてみました。ぜひ参考にしてくださいね。
男性不妊が原因だった時、夫へどう伝えたらいいのか?
検査結果を聞きにいくとき。極力、夫婦一緒にクリニックに出向いて、結果を聞くことをオススメいたします。
どうしても仕事の都合で時間が取れないなどあるでしょうが、結果を聞くタイミングが少し遅れたとしても、夫婦一緒がよいです。
なぜか?それは男性側に原因があった場合、妻が結果を伝えるには負担が大きいから。妻から伝えられるよりも、医師側から伝えられた方が、夫も受けとめやすいから。
医師側は結果を伝えることには経験値があるから慣れていますが、妻は初めてです。医師からの目線での客観的な報告と、私情が入りやすい妻からの報告だと、夫の受け止め方も変わってきます。
今まで不妊治療で通院しつづけたあなただからこそ、「子供ができにくいかもしれない身体」ということを伝えることで、夫が精神的に傷つくかもしれないという不安がよぎるのですよね。
だからこそ、科学的な診断こそ、医師の口から本人が直接聞く事が、一番の道だと私は感じています。

すでに妻が先に診断を聞いてしまっているときは、どうしたらいいの?
どうしても伝えづらいというのであれば、もう一度検査が必要だと夫に伝えて検査時に医師に伝えてもらえるようにすることです。
検査結果があまり思わしくなかったことをやんわりと伝えて、「精液検査は男性にとってかなりのストレスがかかっている場合もあるので、もう一度検査をしてみよう」と医師に言われた、と伝えてみましょう。
検査の内容について聞かれても、「難しくて自分ではわからなかったから、一緒に聞いてほしい」といいましょう。
いろいろとかんぐってしまう男性の場合、最初の検査結果である程度のことがなぜわからないのか?と医師とトラブルになることもあります。できればこのトラブルは避けたいところ。
トラブルを避けたいがために結果を報告せず、夫婦ともに「原因不明」で済ますこともできますが、あなたは結果を知っているわけです。今後の夫の行動でモヤモヤした思いを抱くこともあるでしょう。
結果的に辛くなるかもしれない、と思うようであれば、検査結果を聞いたことは言わずに「検査結果が出たので、夫婦で一緒にきてください」と言われたと伝えるのも1つの方法かと思います。
原因を知った夫とのその後の接し方
夫が検査結果を受け入れるまでせかさずに待つ
男性の気持ちはナイーブです。不妊治療は世間的には女性が請け負うことが大きいなか、男性不妊が原因と知った夫の気持ちは、戸惑いが隠しきれない状態がほとんどだといいます。
早く次の検査へ、ステップアップへ。そう思う妻側の気持ちもわかりますが、それでは夫の気持ちがついてこないことも。
夫との子供を望んでいるのであればこそ、目の前の夫の気持ちも汲んであげてください。長い人生で夫とのコミュニケーションを改善するいい機会が与えられたと思いましょう。
ここは普段と変わらない生活を心がけて、相手のペースに合わせてみましょう。
治療の過程を夫婦でしっかり共有する
夫側に原因があったとしても、不妊治療に関していえば、やはり負担は妻にかかってくるものです。治療の内容は普段から「今日はこういうことをするよ、次の過程はこうだよ」と夫婦で共有していきましょう。
もしできるようであれば通院も一緒にできるといいですね。私がカウンセリングした方では、医師との会話を録音して夫に聞かせるということをしていた人もいました。
聞くことを強要せずにデータだけを渡すというのも、夫に不妊治療への自主的な参加を委ねるという意味ではいい手段だなとかんじました。
男性不妊は不妊治療に頼るしか方法はないのか?
男性不妊が発覚すると、医師側からはすぐのステップアップを勧められることがほとんどかと思います。
それは医師側も検査と処置をすることが仕事であり、少しでも早く患者が妊娠し、子供を授かることができるように導きたいからです。
しかしこの状況に男性側は打ちのめされていることも。
もう自分には普通にタイミングを取ることで、子供を儲けるということができない。そう思い込んでしまい、男性としての尊厳を奪われたように感じる男性はとても多いのです。
精子の運動量が足りない、元気な精子の数が少ない、という場合。
男性の精子は日々の生活習慣や食事、ストレス、これらによって活動量が大いに変わることが往々にしてあります。
全てをステップアップして不妊治療に頼らなければいけない、というわけではないのです。
改善できる余地があるということをぜひ知ってください。
もちろんステップアップすることで妊娠する確率は高まるでしょう。
そこへ自分たちでできることをプラスアルファすることで、さらに確率を高めていくことはできるのです。
夫婦で一緒に取り組める体質改善とは?
クリニック側からはステップアップの治療方法を勧められるでしょうが、自分達にもできることは数多くあります。
男性一人でこれらの体質改善に取り組めればいいのですが、せっかくですから家族である妻のあなたが一緒にサポートしてあげられるといいですね。
下記に記載したものは、よく言われるいわゆる健康生活を営むものばかりです。簡単に改善できれば苦労しないんだよ、と思われるかもしれません。全てを一度に変えるのはもちろん無理があります。まずは一つづつ、一つできたら次を試す。そこから始めてみましょう。
睡眠の質の見直し
睡眠は一番体に大切な疲労回復手段です。
・適度な睡眠時間が取れているか(だいたい6〜8時間)
・睡眠の質が浅くなっていないか(夢をよくみる、無呼吸になりがちなど)
・改善するには何ができるのか?
順序立てて夫婦で一緒に考えてみましょう。
禁欲しすぎない
精子を溜め込んでいた方が量的にも増えていいだろうという、間違った理解をされている方が非常に多いです。
なるべく新鮮な活力のある精子を増やしたいのであれば、溜め込まずに定期的に出すということは意外にも大切なことなのです。
バランスの良い食事
食生活が乱れているのであれば、少し気遣うだけでも胃腸の負担が軽減されます。
外食が多くてもバランスを取ることはできます。自分が普段食べているものを紙に書き出してみるだけでも、何に注意したらいいのか見えてきますので、まずはそこからスタートしてみましょう。
サプリメントを取り入れる
男性不妊に効果的なサプリメントはいくつかあります。でもサプリメントを取る前にまずは今の習慣を変えることの方が精子の運動量などには効果的です。少しづつ生活習慣を変えることができるようになってきたら、サプリメントの摂取も取り入れてみましょう。
適度な運動(過度は厳禁)
自分自身が心地よいと感じる程度の運動です。急激に過度な運動をするのは、体にも大きなストレスになることがわかっています。
明日からジムに通いましょう!とは言いませんので、普段の通勤での歩く量を増やしたり、エスカレーターを使わないなどから始めてみましょう。
喫煙
喫煙は精子を形成する上で悪化させる要因、可能性が指摘されています。もし喫煙者であれば、禁煙すると体への負担は軽減し、検査結果にかなりの変化がみられます。
私自身も昔喫煙者でした。今ではやめて15年ほどたちます。簡単にやめられる方法をお伝えできれば一番いいのですが、こればかりは本当に人それぞれ。
私は当時はやっていた禁煙セラピーを読んで、実行して成功しました。
飲酒
アルコールの摂取は精液の量を減少させるリスクがあると言われています。毎日の晩酌が日課になっているのであれば、毎日の量を減らすことよりも休肝日を増やすことを意識してみてください。これだけでアルコール分解のために体にかかっている負担が軽減されます。
心因性ストレス
これが一番影響が出ると言われています。とはいえ簡単に解消できるかというと、その原因自体を本人も理解していなかったりします。周りからみて明らかにこれが原因では?と思うことがあれば、一緒に改善方法を考えてみましょう。
第三者の目を通してカウンセリングを受けるのも一つの手段となります。
今までこういったことには全く気にかけず、好きなようにやってきていたのかもしれません。
ごく当たり前のことかもしれませんが、日頃のこれらのことを見直すことはとても大切。
これらを気にかけることで、精子の運動量が全く変わった、数が増えたとうことはよくあります。それだけストレスに敏感な上に左右されやすいということです。
まとめ
原因を突きつけられた時「なんで自分だけが…」という思いは誰しも抱えるものです。
そんな夫への伝え方、対応の仕方をまとめてみました。
これからさき、治療だけでなく、妊娠・出産・育児・家事・仕事と様々な場面で同じように問題に出くわすことが増えてきます。
どちらかだけが原因に対して対処するわけではなく、協力しあって支えあうことで互いのストレスがなくなっていくのです。
相手を思いやる気持ちを持って接することができれば、この先の治療でも乗り越える糧となりますよ。
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